落雷でテレビが壊れた!
水漏れでタンスが水浸しになった!
その修理代金は、家財保険で賄えますよ。
しかし「保険金請求をしたことないがないから不安…」とお悩みの方は少なくありません。
本記事では、家財保険請求のコツ5つを誰よりも詳しく解説します。
このブログを読むとわかること
・家財保険が請求できない場合もあるので注意しよう
これから家財保険を請求予定の方や請求方法がわからない方は、ぜひ参考にしてください。
家財保険請求の流れ
家財保険を請求する大まか流れは、以下のとおりです。
- 家財の被害にあう
- 保険会社もしくは代理店に連絡する
- 保険会社から申請書類が送付される
- 見積書や証拠写真などを用意し、書類を記入し提出する
- 保険会社が査定する
- 保険金が保険会社から振り込まれる
「家財保険の請求」と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、意外と家財保険の申請は私たちでも簡単にできます。
申請方法は保険会社によって違うので、不明点があれば遠慮せずに保険会社もしくは代理店に聞いてみてくださいね。
家財保険請求のコツ①補償内容を確認する
加入中の家財保険はどのような時に利用できるか知っていますか?
家財保険は保険会社やプランによって補償内容が異なります。
加入中の家財保険が「どのような時に、どのような補償が受けられるのか」を確認しましょう。
家財保険で補償される具体的な事例は、以下を参考にしてください。
火災、落雷、破裂・爆発 |
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風災、雹災、雪災 |
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水災 |
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外部からの衝突、水濡れ、盗難 |
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騒擾・集団行動等に伴う暴力行為 |
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破損・汚損 |
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家財保険に加入している方は多いですが、補償内容まで詳しく知っている方は本当に少ないです。
万が一被害にあった時に慌てないためにも、まずは補償内容をきちんと知りましょう。
破損・汚損は「不測かつ突発的な事故」わざとでなく、偶然に家財を破損させてしまった場合に補償されます。
小さいお子様がいる家庭やうっかり物を壊しやすい方は、いざという時に役立つこと間違いなしです。
家財保険請求のコツ②被害写真を撮影する
家財を修理する前に、被害にあった証拠を残すために被害写真を必ず撮りましょう。
被害写真があれば、ご自宅の家財が「どれほど被害にあったのか」を保険会社に証明できます。
家財保険の請求をスムーズにするために、注意したい写真の撮り方のコツは以下を参考にしてください。
保険会社は被害状況を正確に把握できなければ、請求が正しいかどうかの判断ができません。
家財を修理する前に、写真を忘れずに撮りましょう。
写真が1.2枚だけだと、保険会社は被害状況を判断しにくいです。
被害状況が鮮明に伝わるように、複数枚の写真を撮りましょう。
一方向からの撮影ではなく、被害の全体像やさまざまな角度からの写真を複数枚撮ると請求がスムーズにできます。
家財の製造番号の写真もあれば、被害にあった家財の特定がしやすく、請求が円滑になる確率が高まります。
製造番号は、テレビやパソコンなど家電の裏側に製造番号のシールが貼ってある場合が多いです。
近年は保険請求が多発しており、保険会社は被害状況を査定する調査員を派遣せず、写真だけで保険が適用できるかどうかを判断する傾向にあります。
被害箇所が見落とされると、本来受け取れるはずだった保険金が請求できなくなるかもしれません。
被害箇所の詳細がわかるように写真を撮ってくださいね。
家財保険請求のコツ③できるだけ早く事故報告をする
家財保険を請求する期限があるのを知っていますか?
保険法第95条には、以下のような記載があります。
保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第63条又は第92条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、これらを行使することができる時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。
引用:第95条(消滅時効)
被害が発生して3年以内に請求しなければ、時効と見なされます。
被害を発見したらできる限り、早く請求しましょう。
あまりに請求が遅いと「なんで今まで請求をしてこなかったのか?必要ない家財なのでは?」保険会社の心証を悪くする恐れがあります。
被害にあった頃は精神的にも落ち着かず、保険会社もしくは代理店に連絡を忘れがちです。
被害にあったら、保険会社や代理店にすぐに連絡しましょう。
家財保険請求のコツ④見積書を依頼する
保険会社ではいくら修理に必要なのか、正確な保険金額について調べてくれません。
契約者自身が、修理業者に見積りを依頼しましょう。
ただし、見積りを依頼する業者選びには、注意が必要です!
近年、見積金額を上乗せし「不正請求してもバレないので、申請しましょう!」と甘い言葉で誘ってくる悪徳業者もいます。
不正請求をすれば、保険会社のブラックリストに加わり、最悪の場合は保険金詐欺罪に問われるかもしれません。
修理業者からの見積書の内容に疑問や不満があるなら、相見積もりをおすすめします。
複数の修理業者を比較することで、修理費用の相場がわかり、安心して修理依頼が可能です。
家財保険請求のコツ⑤結果に納得いかなければ再請求する
保険会社から支払われる金額に、納得がいかない場合もあるかもしれません。
保険会社からの結果に納得がいかない場合は、再請求するのもアリです。
再鑑定を依頼したり、そんぽADRセンターに相談したりしましょう。
そんぽADRセンターとは、一般社団法人日本損害保険協会のお客さま対応窓口のことで、
専門の相談員が中正・公正な立場でトラブル解決を支援してくれます。
気になる点や不明な点があれば、まずは保険会社もしくは代理店に問い合わせしてみるのもおすすめです。
家財保険請求のコツに関するよくある質問
家財保険を請求する際によく聞かれる質問を3つ紹介します。
家財保険は何度も請求してもいいの?
家財保険は、何度も請求しても問題はありません。
自動車保険と違い、保険を使ったことが原因で保険料が上がることもないです。
ただし、乱用し過ぎると「不正請求をしているのでは?」と疑われるリスクもあるので注意してください。
家財保険が適用されないケースとは?
家財保険が適用されないケースがあることを知っていますか?
【知って損はナシ!】家財保険が適用されないケースは、以下の3つです。
新しい家財が欲しくて、家財をわざと壊すことは虚偽申告になります。
保険金詐欺の罪に問われるリスクが非常に高いので、絶対にやめましょう。
家財保険の対象外になるものは、以下を参考にしてください。
- 自動車
- 動物や植物などの生き物
- コンタクトレンズ
- 義歯
- 補聴器
- ノート型パソコン
- 有価証券
- 株券
- 小切手
- プリペイドカード
- 電子マネー
- 帳簿
- 設計書
- データ
免責金額ってなに?
免責金額とは、損害が発生した場合に契約者(被保険者)が負担する金額のことです。
免責金額を設定すると、損害額から免責金額を引いた金額だけが保険金として支払われます。
免責金額が10万円で損害額が15万円だと、5万円が保険金として支払われますが、免責金額が10万円で損害額が8万円だと、保険金は支払われません。
免責金額を設定すれば、保険料の負担を抑えられます!
ただし、契約者が免責金額を設定していたことを忘れていたり、説明を受けてなかったりすると、保険金請求の際にトラブルの原因になります。
一度、補償内容も含めて、免責金額も確認することをおすすめします。
家財保険請求のコツを知り、適切に保険金を受け取ろう
家財保険請求のコツを5つ紹介しました。
- 補償内容を確認する
- 被害写真を撮影する
- できるだけ早く事故報告をする
- 見積書を依頼する
- 結果に納得いかなければ再請求する
きちんと保険料を支払っているなら、保険金を受け取る権利があります。
ただし、請求のコツを知らないと保険会社が「無責」と判断する可能性はゼロではありません。
適切かつスムーズに保険金を受け取るために、請求のコツをしっかりと理解しましょう。