公共料金や食品、第三のビールと2023年10月から値上げラッシュが止まりません。
残念ながら、保険業界も値上げラッシュが続いています。
2023年6月、損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構は、個人向け火災保険料の目安である参考純率を全国平均で13%引き上げると発表しました。
ちなみに13%は過去最大の引き上げ幅だそうです。
では、なぜ火災保険料は値上がり続けるのでしょうか?
損害保険代理店に勤める「わたし」が、火災保険が値上げする理由や保険料の負担を抑えるテクニックを紹介します。
簡単なテクニックさえ知れば、毎月の出費に怯える必要はありません。
ぜひ、最後までご覧くださいね。
火災保険料が値上げする理由
どうして、火災保険料は値上がりし続けるのでしょうか。
主な理由は、自然災害の多発による保険金支払いの増加と、住宅の老朽化に伴うリスク環境を踏まえた対応の2つがあります。
それぞれの理由について、一緒に確認していきましょう。
自然災害の増加
火災保険が値上げする理由は、近年の自然災害の増加が関係しています。
豪雨や台風、地震、雷、雹など自然災害は後を絶ちません。
画像出典:2022年度_火災保険・地震保険の概況
自然災害による保険金の支払いは増加しています。
画像出典:2022年度_火災保険・地震保険の概況
自然災害に関するリスクが増えると、保険会社は補償に備えて保険料を引き上げざるを得ません。
今年の夏はゲリラ豪雨が多かったからか、落雷によるケーブルなどの破損や雨樋による水漏れ被害を事故報告でよく聞きました。
住宅の老朽化
築年数が経過している住宅は、相対的に火災発生時の損害が拡大する確率が高いです。
実際に築年数が経過している住宅は、増加傾向にあります。
画像出典:2022年度_火災保険・地震保険の概況
築年数が経過している住宅は、電気や給排水設備の老朽化や消火設備などの安全対策が十分に備わっていない可能性が高いです。
そのため、火災リスクが高まり修繕費用も高額になることから、保険会社は保険料を高めに設定するようになりました。
築40年以上の物件が多く、新規獲得に伸び悩んでいる営業さんの話はよく聞きます。
火災保険料を抑えるためのテクニック
家計をやりくりするママには、保険料の値上げは相当痛い話ですよね。
ここからは、保険料を少しでも抑えるテクニックを3つ紹介します。
複数の保険会社から見積もりをとる
複数の保険会社から相見積もりをとり、保険料やサービスを比較してみましょう。
どの保険会社もオンラインで気軽に見積もりを計算してくれます。
建物の建築年数や構造(木造なのか、鉄筋コンクリート造りなのか…)、広さが分かればすぐにおすすめプランが表示されます。
見積もりを依頼する前に、補償内容に関する希望事項を事前に把握しておくことも大切です。
例えば、水災は付帯するのか?(高層マンションの15階に住んでいるなら、要らないですよね…)
「借家人賠償は?」「個人賠償は?」「類焼損害は?」など、火災や風水害以外の特約も要確認です。
長期契約を検討する
今、加入中の火災保険は何年契約ですか?
もし1年契約なら、長期契約を検討してみませんか。
火災保険料は、長期契約・一括払いにすると1年契約・月払いよりも割安になります。
長期契約の場合、契約期間中の保険料が変動しないため、保険料が改訂されても家計への打撃を軽減できます。
ただし、一括で保険料を支払うと、当初の経済的負担は大きいかもしれません。
その場合、割引率は一括払いよりも低くなりますが、「長期年払」を検討するのもおすすめです。
保険料改定の影響は非常に大きいです。
私は5年満期の更改書類を作成するたび、入力箇所を誤ったかと不安に襲われます。。
万単位の値上がりは当たり前!10万超えも多々出没。
高免責額を選択する
免責金額の見直しをすることで、保険料は削減できます。
そもそも、免責金額とは自己負担額のことです。
免責金額を高く設定すれば、保険料は安くなり、支払いの負担は減ります。
ただし、いざ被害にあった時に思わぬ出費が発生する場合もあるので、ご家庭のお財布状況から判断することをおすすめします。
保険料が値上げした今!火災保険の契約を見直してみよう
火災保険の保険料が2023年10月より改訂されました。
物価高騰はもちろん、気候変動による自然災害の増加や築年数が古い物件の老朽化による損害リスクが高まったことが主な原因です。
火災保険の値上げはますます高まると予想されます。
家計のやりくりに懸命なママには痛い話かもしれません。
しかし、火災保険料を抑えるテクニックさえ身につければ、問題はありません!
まずは、ご家庭の火災保険のプランを確認することから始めてみませんか。