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「うちの地域は大丈夫」と思っていても、地震は予測不可能でいつ起こるか誰もわかりません。
被害に遭わないのが一番ですが、被災した場合は地震保険の請求手続きをしましょう。
しかし、地震保険の請求手続きは複雑で…簡単ではありません!
地震保険は審査基準が厳しいといわれています。
請求手続きを間違ると、貰えるはずの保険金が貰えないかもしれません。
保険金を円滑に受け取るためには、正確な情報と迅速な対応が必須です。
このブログでは、地震保険を請求する基本的な流れについて現役損保事務員がお答えします。
本記事を最後まで読むとわかること
・地震保険を請求する際の注意点
地震保険を請求するコツ!基本的な流れ
意外と知らない地震保険の請求に関するコツを紹介します。
損害状況の確認
まず、建物や家財の損害状況を確認します。
地震による損害箇所が確認できたら、現場を片づける前に写真を撮りましょう。
すでに片付けや応急処置などが行われていると、どの程度の損害が生じたのか把握できません。
地震が原因による建物の損害部分や家財の破損状況が確認できる証拠をきちんと残してください。
地震保険の申請が通りやすい!写真撮影のコツは以下のとおりです。
●建物や家財の全体を撮影する 被災箇所の特定が正確にできる!
●損傷箇所の状況をさまざま確度から撮影する 一方向からだと損傷状況が判断しにくい!
現地調査で損害箇所が見落とされると、本来受け取れるはずだった保険金が請求できなくなるかもしれません。
損害箇所の詳細がわかるように写真を撮ってくださいね。
ただし、高所や安全が確保されていない場所での確認作業は危険です。
屋根の上で滑って転落したり、建物の倒壊などに巻き込まれたりします。
安全には十分な注意を払い、 危険と感じた場合は無理せずに工務店や申請サポート業者に調査を依頼するのがおすすめです。
保険会社に連絡
損害箇所の証拠が揃ったら、加入している保険会社へ損害(事故)報告をしてください。
ただし、大規模な地震が発生した場合、保険金請求の申請が集中します。
電話がつながりにくいなど、保険会社や代理店の対応に遅れが生じる可能性が高いでしょう。
地震保険は被害にあった即日に連絡しなくても、保険金請求はできます。
午前中やお昼頃は電話が混み合うことが多いです。
14時~17時頃に電話をかけると、つながりやすいです!
東京海上日動や三井住友海上など保険会社によっては、オンライン申請が可能です。
日本損害保険協会は2024年度までに、地震保険の契約者がスマートフォンなどを使って被災状況を自己申告できる仕組みを導入すると発表しました。
電話がつながりにくい場合は、オンライン申請を活用するのもおすすめです。
見積り依頼
建物に損害が発生した場合は、保険会社から見積書を求められるケースがあります。
工務店やリフォームメーカーに連絡をとり、修理費用の見積もりを依頼しましょう。
家財が被害に遭った場合は、自己申告で何に被害があったのかを報告します。
家財の被害金額は簡易的な方法で算出されるため、1つ1つの領収書や修理見積書を手元に用意する必要はありません。
お皿が何枚割れた、2脚の椅子の脚が破損したなどメモを残しておきましょう。
調査員による訪問・調査
保険会社への連絡が完了したら、調査員による現地調査です。
公平な判断をするために、保険会社から委託を受けた「損害保険登録鑑定人」が損害箇所の現地調査を行います。
保険金申請に関しては、調査員による訪問が原則です。
しかし、新型感染症の流行などで、近年は契約者が書類を提出するだけの自己申告による申請もできるようになりました。
地震以外にも近年の日本は自然災害が多発し、火災保険の申請が増加。
その結果、調査員の手が回らないのも現状にあります。
調査員が訪問する場合は、契約者による立ち会いが必須です。
保険会社によって異なりますが、申請から約1週間で訪問日調整の連絡がくるのが一般的といわれています。
調査員が訪問したら、地震によって発生した損害をきちんと説明できるようにしましょう。
保険金請求に必要な書類は、調査日に調査員が持参するか、後日郵送されるかのどちらかです。
経年劣化による損害と判断されれば、地震保険は貰えません。
地震が原因で生じた損害だと説明ができるように、事前準備をきちんとしておきましょう。
保険金の算定・確認
申請書類の内容にも問題なければ、算定された保険金額の連絡が保険会社から契約者本人に入ります。
保険金額を確認し、問題がなければ申請手続きの完了です。
もし支払い金額に納得がいかないなら、再鑑定を依頼してみてください。
納得いかない理由をきちんと説明すれば、保険会社は慎重に再度調査してくれますよ。
地震保険の請求に関するコツを知り正しく申請しよう
地震保険の請求に関するコツを紹介しました。
地震による損害箇所を正確に判定してもらうためには、片付けや応急処置をする前に写真撮影することを絶対に忘れないでください!
修理前の写真がないと、保険金の支払いができない可能性があります。
ただし、高所での作業や安全性が確認取れていない場所での確認作業は危険です。
地震保険の請求は被害に遭った即日でなくても、問題ありません。
落ち着いて行動して、元通りの生活が過ごすための資金として地震保険の請求をしましょう。
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