「火災保険の所有者と契約者が違う場合、誰が補償を受けられるの?」
火災保険の所有者と契約者が同じであることが一般的ですが、契約者と所有者が違う場合も珍しくありません。
火災保険の契約者と所有者が違う場合、保険金は誰に支払われるのか知っていますか?
契約者と所有者が違う場合、保険金の受け取り手続きを知らずにいると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
本記事では、保険の契約者と建物の所有者が違う場合の注意点を紹介します。
いざという時に安心して保険金を受け取るために、手続きや注意点について知っておきましょう。
火災保険の契約者と被保険者(所有者)が違う場合は誰が保険金を受け取るのか?
火災保険の契約者と所有者(被保険者)が違う場合、保険金は所有者(被保険者)が受け取ります。
火災保険の契約者と被保険者の違いは?
火災保険の契約者とは、保険契約を結ぶ際に契約書に署名する人を指します。
賃貸物件の場合は、入居者が契約者となりますが、建物の所有者が契約者となるのが一般的です。
一方で被保険者とは、火災や自然災害による損害が発生した際に補償を受ける権利を持つ人のことを指します。
被保険者は契約者と同じく、保険契約書に明記されます。
火災保険の所有者とは?
火災保険の所有者は、その物件や建物の実際の所有者です。
例えば、家やビジネス物件の所有者が火災保険の所有者となります。
所有者は、物件の損害や災害に対する補償を受ける権利を持っています。
三井住友海上の公式サイトでも、以下のとおりの記載がありました。
画像出典:三井住友海上
住宅ローンを組む場合の被保険者とは?
住宅ローンを利用した場合の被保険者は、通常は物件の所有者である借主(ローンの借り手)となります。
住宅ローン契約では、物件を担保にして融資を受けるため、ローン契約に基づき借主が物件の所有権を持ちます。
住宅ローンを利用して家を購入した場合、火災保険の被保険者として借主が指定されることが一般的です。
火災保険金を貰ったら税金はかかるの?
「保険金を貰った被保険者は、税金を払わなきゃいけないの?」
火災保険で受け取った保険金は、基本的に非課税です。
火災保険は、火災や自然災害などで受けた損害を補填する役割があります。
保険金の受け取りによって利益は生じないため、非課税となり所得税はかかりません。
ただし、積立型の火災保険の満期返戻金は課税対象となり、税金がかかる場合があるので注意しましょう。
火災保険の契約者が亡くなったら、保険はどうなるの?
火災保険の契約者が亡くなったから、保険が自動的に解約されることはありません。
契約の権利と義務は、法定相続人に継承されます。
ただし、契約者が死亡したことを保険会社に通知し、保険金の受取人に関する変更手続きが必要です。
受取人の変更手続きが完了すると、保険金は新しい受取人に支払われます。
「名義変更の手続きって面倒くさいな。絶対にしないとダメなの?」
相続が発生した時点で、名義変更の手続きをしていなければ、保険金は支払われないでしょうか?
名義変更をしていなくても、法定相続人に保険金は支払われます。
ただし、保険会社はスピーディな対応をしてくれないかもしれません。
被相続人と法定相続人の関係性などを確認しながら進めていくので、保険金の支払いが遅くなる確率は高いです。
万が一の時に安心して保険金を受け取れるように、名義変更の手続きは早めにすることをおすすめします。
「父が契約者の火災保険を、本人が亡くなった後に解約できるの?」
契約者が亡くなられたことで、お家を売却するので火災保険を解約したい場合もあるでしょう。
この場合、法定相続人の方による解約の手続きは可能です。
手続き方法は保険会社によって異なるので、保険会社に確認してみてください。
保険料が落ちる振替口座の変更も忘れないでください!
口座振替不能が続くと、不払い解除の対象になります。
「30年の火災保険の保険料を一括で払ったから、口座の変更なんて問題ないでしょ?」
昔は30年や20年と長期契約できる火災保険があり、保険料を一括で振り込まれた方も多いでしょう。
火災保険は問題ありませんが、地震保険にも加入している方は注意してください!
地震保険の支払い期間は最長で5年のため、5年経ったら保険料が請求されます。
口座振替不能の契約については、保険会社や代理店からもハガキや電話などで連絡はあります。
しかし、保険料不払いにより、契約が解除されたら保険金は支払われません。
名義と振替口座の変更手続きは、忘れずにきちんとやりましょう!
※記事内に商品プロモーションを含む場合があります※「今度の更新、もっと保険料安くならないかな?」「大手の会社で安いところが安心なんだけど…」もし、ご自宅[…]